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未来を可視化:ソフトバンク北海道苫小牧AIデータセンター起工式向け「Spatial Presentation」開発協力事例

ホロラボは、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)が構築を進める、日本のAI活用を加速するためのインフラ拠点「北海道苫小牧AIデータセンター(以下、苫小牧AIデータセンター)」の記念すべき起工式(2025年4月15日開催)において、PR用アプリケーション「Spatial Presentation(仮称)」(以下、「Spatial Presentation」)の開発に協力し、未来のデータセンターの姿を空間コンピューティングで可視化するお手伝いをさせていただきました。

「Spatial Presentation」とは? - データセンターの魅力を空間コンピューティングを通じて体験

「Spatial Presentation」は苫小牧AIデータセンターの魅力をApple Vision Proによる空間コンピューティング体験と、iPadによるAR(拡張現実)体験を用いて視覚的にわかりやすく表示するアプリケーションです。

この「Spatial Presentation」は2024年11月の北海道ビジネスEXPOでの体験展示に向けて開発を行い、多くの方にご体験いただき、ご好評をいただきました。この内容に関しては下記ホロラボ プレスリリースとホロラボ ブログをご確認ください。

prtimes.jp

blog.hololab.co.jp

起工式で実現した「Spatial Presentation」の進化 - 物理模型との融合

苫小牧AIデータセンターの起工式が2025年4月15日に開催されました。起工式の詳細については、ソフトバンクのオウンドメディア「ソフトバンクニュース」で紹介されています。

www.softbank.jp

ソフトバンクの公式レポートでは起工式の全貌が伝えられていますが、本記事では、その特別な体験を支えた「Spatial Presentation」の進化と、私たちの取り組みに焦点を当ててご紹介します。

起工式という特別な場に向けて「Spatial Presentation」を展示するにあたり、私たちはいくつかの重要な機能開発を行いました。最大のポイントは、会場に設置された苫小牧AIデータセンターの物理模型との連携機能です。この機能により、Apple Vision ProやiPadを通して物理模型をご覧いただくと、その模型に重ね合わせる形で、完成後のデータセンター周辺環境の四季のシミュレーション(例:季節ごとの日照変化や植生の様子)や、データセンター内部の3Dモデル(例:サーバールームなど)がイメージとして、AR表示されます。これにより、図面や言葉だけでは伝えきれない情報を、立体的かつインタラクティブに提供し、プロジェクトへの理解を一層深めていただくことを目指しました。

※画像はイメージであり、外観や内観に変更の可能性があります。

ホロラボでは今回も企画から開発までソフトバンクのご担当者様と密にやり取りを行い、どのような体験をしていただくのか、どこをアピールするのか話し合いながら決定しバージョンアップ内容を決めていきました。

四季の表現では季節の移ろいに応じて景観と共に太陽の位置を変更したり、一人称でも建物内から四季それぞれの景観を確認できるようにしたりと細部までこだわりました。

今回もパートナーとして株式会社くわやの桑原さんに参加いただきました。北海道ビジネスEXPOの時と同じく苫小牧AIデータセンターの建物や景観をパース図と図面から3D化をしていただき、かつUIの表現の対応をいただきました。

今回はさらに苫小牧AIデータセンターの物理模型の制作支援も行いました。

ホロラボには建築ドメインの知識や経験を持ったメンバーが多数在籍しているため、今回は建築の専門知識を活かしつつ空間コンピューティングやARと合わせて使うための模型を提案し制作支援を実施しました。

ホロラボは、今後も最先端の技術を通じて、社会のさまざまな課題解決や新しい価値創造に貢献してまいります。今回の苫小牧AIデータセンターの起工式における取り組みで培った知見を活かし、さらに多くの方々に未来を体験していただけるよう、事業と体験のプロデュースと開発に邁進してまいりますので、どうぞご期待ください。 (文章:堀)