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メンバーインタビュー! プロジェクトマネジャー白木「前職の仕事は意外に役に立つ」

(本記事は2021/07/06にwantedly向けに書かれたものを、wantedly掲載終了を機にホロラボブログに転載しています)

白木が大手SIerのプロジェクトマネジャー(PM)からホロラボに転職したのは2018年、38才のとき。 「転職は35才まで」などと囁かれることもありますが、白木はどんな考えでホロラボに入ったのか?そして、どんな仕事をしているのか?を聞いてみました。


ーーまず、、、白木さんはどうして髭を生やしているんでしょうか?w

ホロラボに入ったら、ちょんまげの人が二人いたんですね。それで差別化しようと思って。w
それと営業(PM)として、お客さんに顔を覚えてもらえます。w
ちなみに前職では、「髭を生やしたらダメ、辞めろ」と言われてました。


ーーなるほどw
  では、前職までの簡単なプロフィールをお願いできますか?

生まれは山口県下松市です。高校まで地元で、福岡大学に進学しました。
卒業後に、大手電機メーカーF社の九州にあるシステム系子会社に入り、10年ぐらいして親会社の方に出向して、東京に来たんですね。そこで病院向けの電子カルテのPMをやりながら5年ぐらい経って、「(九州には)帰りたくない」ってゴネたんです。で、そのまま東京勤務を3~4年ぐらい続けて、ホロラボに転職しました。


ーーえ?どうして九州に帰りたくなかったんですか?w

福岡、九州の人って地元が好きだけど、自分はそこまでの地元愛は持っていなくて。それと東京の方が色々と楽しいことがたくさんある。

(写真1:メンバーと談話する様子。机の端にある、四角いデバイスはMicrosoft Kinect。)


マウスとディスプレイが無くなる時代が来ると思った


ーー楽しいことって、具体的には何ですか?

2016年ぐらいにOculusというVRゴーグルを知ったんですね。それでなんとなく買ったんです。で、アプリを作ってTwitterとかでつながっているコミュニティがあって、積極的に参加していっていたんですよ。地方だとそういうこと自体が難しいので、参加もできなくなっちゃうし。


ーーなるほど。それで、そこから、xRの分野に興味を持っていくんですね。
  どんなことをしてたんですか?

例えば、Kinectで自分の骨格を検出して、自分の好きなアニメキャラクターをVR空間に出して、自分と同じ動きをさせたりしてました。w 自分が作った動画が2万リツイートされたこともありました。


ーー2万リツイートってすごいですね!
  そのあたりから転職を考えるようになったんですか?

いや、その頃は転職なんてみじんも考えてなかったんですよ。
VR、Kinect、Unityってベースが自分にできてきて、次にHoloLensが出たんです。日本では買えなかったんですけど、たまたま知り合いのつてで買えたんですよ。40万円ぐらいで。
今までは(VRだと)コンピュータ空間に入っていたんだけど、これは現実の空間に情報を重畳できる。
これはすごいな、マウスとディスプレイが必要なくなる時代が来るなと思った。


ーーHoloLensに大きな可能性を感じたんですね。

で、会社の中で仕事にできないかと思って、上司に見せたり、お医者さんに見せたりしていたが、あまり反応がなかったんです。
あと、新しいビジネスをやっていこうというお題目のグループがあったんですけど、予算が出るわけじゃないし、不満がある人のガス抜きの場みたいになっていた。
それで、大きな会社では事業以外のことはできないんだろうなと思ったんですよ。
で、電子カルテもあまり興味のある範囲じゃなかったし、実際に転職するかどうかは別として、転職活動を始めてみたんです。

(写真2:HoloLensを操作中。白木から見えている景色がモニターに映し出されています。)


転職は怖い。でも、今の仕事を定年までやるのか?とは思った


ーー転職活動って、まずは始めてみるっていうのは大事ですよね。
  ホロラボとはどうやって出会ったんですか?

Tokyo HoloLensミートアップというコミュニティに行ったときに、ホロラボメンバーの1人が「PMを探している」ということで、受けてみよっかなーと軽い気持ちで面談しました。
ちなみに、それまで大手のSIerの採用面談を受けて最終面談で落とされていました。その時、私を落とした面接官の人は、先にホロラボに転職していて、プロダクトマネジャーをやっています。w


ーー自分を落とした面接官が、自分の転職先に先に転職してるってすごい縁ですねw
  ホロラボに決めた理由はなんですか?

ホロラボはベンチャーやスタートアップじゃなかった。それまで受託ビジネスをやってきていたし、いわゆる中小企業です。だから、ある程度長く生きていけますよね。
それに、xRしかやっていない。「xRも」やっている企業だと、いざ転職しても、「xRをやってもらうとは言ったけど、まずはここで」とか言われて配属先が違ったり、希望の部署に配属されても部署異動になってしまうこともある。xRが専業の会社ってほとんどないんですよ。


ーー白木さんのxRに対する熱量を感じますね~。
  アラフォーでの転職は怖くなかったですか?

そりゃあ、転職は怖いですよ。「転職は35才まで」なんていう話もあるし、当時38才だった。でも、今の仕事を定年までやるのか?とは思いました。
あと、人生には10年に1度ぐらい大きなチャンスはあって、それに乗るか乗るないかは逃さないようにしてましたね。


前職での仕事は意外に役に立つ


ーーなるほど。やりたいことや大きなチャンスに思い切って飛び込んでみたんですね。

はい。あと、前職での楽しくない、つまらない仕事は意外に役に立つんですよ。w つまらないというのは自分の場合は、電子カルテで、それがxRに換わればいいんです。
基本的には、PMとしての仕事は同じなので。


ーーそれは転職のハードルを下げてくれそうですね。
  ホロラボではどんな仕事をしてきましたか?

前職が大手SIerだったので、大手のお客さんが相性が良いだろうということで、JR東日本さんや電気会社さんの案件などを担当しました。(※ページ最後に、案件例のリンクを貼っています。)
実際に相性はよかったです。相手の論理が分かるので。
例えば、向こうの社内の論理も分かる。予算感が大前提にあるとか、決済額がどれぐらいとか。
あとは、システム系子会社にいたし、実際に案件の窓口になるお客さんは同じような立場なので、そういうところで話が合いましたね。


ーーそういったところも前職の経験が役に立つんですね。
  逆に、前職とホロラボで、仕事でどのような点が違いますか?

前の会社は大規模システムなので、ウォーターフォールでやっていたんです。ホロラボの案件はどっちかっていうと、機能を作ってみて体験して、そのフィードバックを元に改善していっている。
だから、アジャイル、リーンスタートアップという考え方が強くなりますね。

この業界は作るものがあってないようなもの。現状はPoC案件が多いので、お客さんも明確にイメージを持っているわけではないんです。だから、このデバイスだったら、ここまでこんな風にできますよっていうのを提案します。まずは、例えば絵コンテやモックアップを作って、簡単にイメージしてもらうことが多いですね。

あと、お客さんの頭の中は、映画、ドラマ、マンガとかがベースになっているので、我々とはノウハウの差が大きいんです。機械の制約もある上で、空想をどこまで現実に落とし込んでいくか、今ないものをどう考えて行くということが大事ですね。だから、イメージを共有するために現実に近いものを手早く作るようにしています。

(写真3:最新のxRデバイス Varjo XR-3をかぶる様子。実は接続していないので何も見えていませんw)


ホロラボの良いところは?おすすめポイントは?


ーーお客様に具体的にイメージを湧かせる、スピード感あるやり取りが大切になりそうですね。
  さて、話は変わりますが、ホロラボの良いところってどんなところですか?

割とみんな肯定的。ののしり合わないですよね。w 
それに、年齢の上下という関係がないです。技術は強い人が強い。プロマネでもある程度の納得はさせなきゃいけないし、腕のある人をある程度納得させなきゃいけないですよね。


ーー確かに「つよつよ」というイメージはありますね。

あと、フルリモートはすごいですよね。家の中で妻と話せる時間も増えました。前職の時にこういう環境だったら、子どもを持つことも考えたかもしれないです。
子育てにも優しいですね。男性でも産休・育休で休んでます。


ーーはい。現時点(2021年6月時点)で、男性育児休業取得率は100%ですね。
  他に、おすすめポイントなんかはありますか?

インターネットの黎明期は、HTMLを書けただけで仕事が来ました。自分は次の波がAR、VR、MRだと思っています。その波に乗っておくのは「おいしい」はずです。
それに初期から関わっていると、その分野のコアが身につくし、ずっと蓄積ができるから強いですよね。


やってみたら、どうにかなるw


ーー最後に記事をここまで読んでいただいた方に一言お願いします。

まあ、やってみたらどうにかなるよね、っていう…。w やらなければ始まらないですよね。
意外に今までのことは無駄にならないです。あとは楽しく生きるためにはどうしたいいかを考えてもらったらいいんじゃないかなと思います。


ーーまさにその言葉の通り、白木さんは行動してきていますよね。
  今日はありがとうございました!

  ありがとうございました。

(了)