de:code 2019にて下記の講演と展示を行いました。
- ホロラボブースにて「mixpace」の展示
- マイクロソフト社ブースにてトヨタ社コンテンツの展示支援
- HoloLens 2 アプリ開発(CM02)
- HoloLens お悩み相談室(CM51)
- Azure Kinect DK Overview(CM85)
講演の概要は下記を参照ください。 blog.hololab.co.jp
展示
ホロラボブースにて「mixpace」の展示
今回は展示会場の導線が非常に良かったため、ホロラボブースも通りがかりの人に多数体験していただきました。
mixpace自体は製造業や建設業をターゲットとしているため、直接ターゲットとなるお客さんは多くないですが、周知という意味で有意義な二日間でした。
マイクロソフト社ブースにてトヨタ社コンテンツの展示支援
ここでは4つのコンテンツの体験ができました。
- 自動車の内部構造を見ながら点検サービスを支援する「ワイヤーハーネス(デモ用)」
- 自動車の動力の流れを理解できる「エナジーフロー(デモ用)」
- サービス業務のあとの作業点検を行う「MR・AI(試作)」
- 点検サービスの手順を伝えるマイクロソフト社製「Guides」
1日目の12:00-19:00と2日目の9:30-19:00までほぼ人の列が絶えませんでした。印象的だったことは体験した方の8割ほどがHoloLens自体も初めてとのことで、ここで体験された方が自社に持ち帰り新たにHoloLensに取り組む可能性があるということです。大きな企業がHoloLensに投資をし始める中で、ほかの多くの企業への広まりを感じる2日間でした。
講演
HoloLens 2とAzure Kinect DKに関する講演を3つ担当しました。どれもアンケートでは好評いただき、まずは一安心しています。
HoloLens 2 アプリ開発(CM02)
250人ほどの方にご来場いただきました。まだ実機がないので、実機が出て聴講される方もすぐに試せる状態でもう一度講演ができたらいいなぁと思っています。
HoloLens お悩み相談室(CM51)
50人ほどの方にご来場いただきました。
アンプラグドセッションという参加者から質問を受けて答える形式にしました。50分の中でどれだけ質問がでるのか未知数ではありましたが、ふたを開けてみたら時間いっぱいまでやりとりが行われる非常に有意義な時間でした。
Azure Kinect DK Overview(CM85)
こちらはEXPO会場(無料チケットの方も聴講できる)のため、80人ほどの方にご聴講いただきました。
参加された方の中でKinect v1やv2を触ったことがある割合が3,4割ほどで、ゲームコントローラーからエンタープライズ製品に変わったことで広がりが出ることに期待しています。
アレックス・キップマンとの会談
時間をいただき、アレックス・キップマンとの個別会談を行いました。
10分ほどホロラボのこの一年の成果を伝えた後は、ただただ技術トークと未来の話をしていました。直近の技術の話、将来的な展望の話などを交わすことができ、向こう数年で取り組むべき目標がぼんやりと見えました。
まとめ
2日間盛りだくさんでなかなか大変でしたが、それはHoloLens 2やAzure Kinect DKへの期待のあらわれで今後製品が出た後の盛り上がりに期待です。
HoloLens お悩み相談室(CM51) での質問と回答
Q. 動くものにのせたことってありますか?
Pepper や Roomba にのせた時は、問題なく動作した。人の移動速度よりも遅いため。
Q. HoloLens 2 UI の取り組み
まずは、MRTK v2 の UI を試してみるところから始めるのがよい。
HoloLens に LeapMotion を取り付けることで、HoloLens 2 でのハンドトラッキングの挙動を再現できる。
Q. git リポジトリに MRTK を入れるか?
案件プロジェクトなどの、外部公開をしないものは unitypackage を import して git の管理下に入れている。
外部公開のものは、git submodule を使って MRTK をクローンし、Assets 内にシンボリックリンクをはって使っている
https://github.com/HoloLabInc/LeapMotionInputForMRTK
Q. Azure Spatial Anchorについて
- 業務での利用
- 構成規模が大きい+Previewのためまだ利用していない
- サンプルプロジェクトでiOS,Android,HoloLensを確認
- Sharingとの違い
- SharingはHoloLens専用
- SpatialAnchorはARKit(iOS),ARCore(Android),WorldAnchor(HoloLens)から利用できるようにアンカー情報を変換されている.
- アンカーの精度は低下するがマルチデバイスで利用できる
Q. UnityとVSの組み合わせはどうするのがいい?
案件では安定版を利用している
- Unity 2017.4
- MRTK 2017.4.3.0
- VisualStudio 2017
Q. Vuforiaとカメラを使った録画などの共存について
Vuforiaと録画などのカメラ利用処理の共存は現状できない。
HoloLensのカメラの複数処理での利用はUWP関数の共有機能が有効であれば可能(SharingMode)。