ブログ@HoloLabInc

株式会社ホロラボのブログです

HoloLens 2 を使った体験型授業「未来の行徳のまち」

HoloLens 2 を装着し未来のまちを描く少年

7/10

7/2には待ちに待ったHoloLens 2 の一般販売がありました。
日本のエンジニアさんは「待ってましたー!!」て方も多いのではないでしょうか?
さて、それからほぼ1週間後に、ホロラボの中村氏と平山氏はある任務のために行徳にいました。
梅雨時期の雨の中、五反田からHoloLens 2を携えて。

2人が向かった先は、市川市立新浜小学校の体育館です。

この日は、日本初(?)のHoloLens 2 を使用した体験型授業が行われるんです!
2人の任務は、熱中する子供たちのサポート。
守るのは、もちろんまだ国内に少なく貴重なHoloLens 2 。
それと、子供たちのわくわくした気持ちです。
新しいデバイスはわくわくとドキドキが入り混じりますw

2人の任務

HoloLens 2 を子供たちが利用するときに一番注意しないといけないのは「夢中になりすぎること」
装着感の良さから付けていることすら忘れてしまい、夢中になって走り出す、なんてことも簡単に起こってしまいます。

ホロラボの2名は、子供たちの熱中に水を差さずに、HoloLens 2 を守らなければなりません。
とてつもなく重要な任務です!
だって、22人の子供たちが期待を胸に見つめる未来のその機器にトラブルが起きては、せっかくの気持ちがしぼんでしまいます。
2人は目の前のキラキラの目をした子供たちを前に、その重大任務に心を新たにした(に違いありません!)。

授業

体験授業の説明を行う
※販売元のMicrosoft社からの回答によると「HoloLens 2の年少者への使用は自己責任と承諾にて」とのこと。今回は事前に保護者の同意を得た上で取り組みをおこなっています。参考リンク:VRコンテンツのガイドライン

ファシリテーション役の先生が子供たちに今日の特別な授業の内容を説明します。
まず、地域の方から教えて頂いた行徳のまちの昔の姿を振り返ります。
そして、いよいよ未来の姿。
そう!HoloLens 2の出番です。
とはいえ、HoloLens 2 は2台しかありません。
子供の人数にははるかに及ばないんですね。
さて、どうしましょう。

なんて(笑)。
実は、7/3に一度トライアルをしているんですね。
策はすでに考えてあります。

ビニール傘MR

ビニール傘MR
そこで現われたのは、透明なビニール傘!!
つまり、アナロググッズを使ったMR(Mixed Reality・複合現実)です!
低〜中学年の子供たちはビニール傘にマジックで絵を描いていく。
絵は「未来の行徳のまちの姿」。
一方、児童4名は、HoloLens 2 を被り、Hololab アキヒロ氏作成のアプリで宙に絵を描いていく。
自由に!
カラフルに!!
直感的に!!!

MR体験

HoloLens 2 で絵を描く少年
周りの子供たちは透明ビニール傘の絵と自分が空間に描いた絵を重ね合わせて眺める。
どちらも空間にぽっかり浮かぶ絵。
手で絵を描いたり、
描いた絵を立ち位置を変えて多角的に眺めたり、
空間を平面ではなく立体として自然に理解している様子がはっきりとそこに見られました。
アナログとデジタルのMRの融合

想う

実は、小学校の算数にある図形などの立体的なものは、平面から立体に置き換える感覚を掴むまでが難しいんですね。
教科書では展開図を書いてみたところで、平面でしかない。
だからどうしても頭の中で置換作業をしなくてはいけない。
平面から立体的なものを想像するのは大人でも苦労するものです。

でも、今回の授業をみていると、いとも簡単に空間に絵を描いていく子供たちの姿がありました。
HoloLens 2 などのMR(Mixed Reality・複合現実)を用いると頭で考えなくとも体感で覚えられるのでは?そんな未来の授業の可能性を感じました。

下記はHoloLens 2 からの視野映像です。のびのびと空間を使って描いているのが分かります。