HoloLens RS4 (Spring Creators Update)のプレビュービルドが公開されました。
RS4はWindows 10の次のアップデートで、17000番台のOSになります。
現行のHoloLensは14000番台(Anniversary Update)で、15000(Creators Update)、16000(Fall Creators Update)を飛び越えてのアップデートになり、最新のWindows 10 PCに追いついた形になります。
プレビュービルドですので、業務や開発で利用しているHoloLensへの適用はおすすめしません。
主な変更点は下記になります。
HoloLens RS4 Preview変更点
— ゆーじ (@yuujii) 2018年3月27日
- 両手でウインドウの大きさとか回転
- スタートメニューから起動ですぐに配置されるので天井に水平にウインドウが置ける寝ホロに便利
- 長押しでビデオ撮影
- 空間マッピング超高速化
- イマーシブみたいにブラウザからアプリ起動ができるhttps://t.co/tqlPafh0UB
更新手順
それぞれのリンク先は公式ページを参照となりますが、大まかには下記の手順になります。HoloLensがリセットされるので、データの保存など行った方がよさそうです。
- HoloLensをSettingsからInsider Previewモードに変更する
- HoloLens RS4 Preview packageをダウンロードする
- Windows Device Recovery Tool を使ってリカバリする
OSの変更点
全体的に動きが速くなっているように感じます。スタートメニューの表示/非表示や、Spatial Mappingの表示がきびきびしています。
わかりやすい変更点として、SettingsにHologramsという項目が追加され、近くのHologramまたはすべてのHologramを消去できるようになっています。これで壁に埋もれて消せなくなったウィンドウを消せますね、、、
また、PCのWindows 10と同様に近接共有(Share)の機能が入っているようで、Shared Experienceという項目が追加されていました。
アプリを見てみると、ファイルエクスプローラーが増えており、HoloLens上からファイルの閲覧がしやすくなっています。
HologramsアプリもImmersive(Mixed Reality ポータル)と同じようになっていました(なぜかモデルがだせなかった)。
操作系については両手操作がOS標準機能として入ったようです。それに伴ってか、2Dアプリ起動時の動作がアプリ起動→ウィンドウ固定になっていたり、ウィンドウの操作をAdjastボタンを使わずにツールバーをドラッグするだけでできるようになってたりしていました。
いつぞや記事になってたHoloLensの両手ジェスチャーはOS標準の操作のことだったらしい pic.twitter.com/wcIkUEoKzT
— 中村 薫 (@kaorun55) 2018年3月27日
一部のWebVRにも対応したようで、サイトによってはブラウザからもアプリとして利用できそうです。SketchfabはWebVRモードにならなかったので今後に期待です。
HoloLens RS4の「イマーシブみたいな感じでブラウザからアプリ起動」はこちらからhttps://t.co/gp0IEB6Nyo
— ゆーじ (@yuujii) 2018年3月27日
デバイスポータル
デバイスポータルは雰囲気がからっと変わっていました。
こちらもファイルエクスプローラーが増えており、ドキュメント、カメラロール以外のフォルダにもアクセスできるようになりました。
面白そうなのがリサーチモードで、これをONにすることでHoloLensのセンサーの生データにアクセスできるようになるようです。
サンプルアプリへのリンクが示されていました。
左上のハンバーガーメニューにはWorkspaceという設定があったのですが、期待していたSpaceへのアクセスではなく、デバイスポータルのカスタマイズのようです。
まとめ
ひさびさのOS更新で違いを見るのが楽しいですね。
最新のWindows 10の機能やAPIが使えるようになったので、いままでとは別のデバイスになったようにも感じます。