ブログ@HoloLabInc

株式会社ホロラボのブログです

ホロラボ新メンバーご紹介!ゆるふわUnaさん、ようこそホロラボへ!!!

ゆるふわUnaさんこと杉浦さん!ホロラボへようこそ!!
10/1付けで、点群のスペシャリストにご入社を頂く運びとなりました!

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ゆるふわUnaさんと言えば、Depthセンサーエンジニアとしてあまりにも著名。

Microsoft MVPの中でも、当時一年ぐらいしかなかったKinectカテゴリでの数少ないAward受賞者。 ホロラボではCEO中村さんも同じくKinectカテゴリで、日本に3~4名だったとか?

Kinect V1とV2のセンサープログラミングガイドで中村さんと共著した関係。その後もコミュニティイベント等で交流が続いていたのですが、今回Azure Kinect DKの登場やホロラボの事業拡大に伴ってご入社を頂けることになり、とても嬉しいです!

杉浦さんの著者ページ(Amazon) www.amazon.co.jp

(ちなみに、ホロラボとしては杉浦さんの加入でMicrosoft MVP在籍が9名!!)

また、Point Cloud Library(PCL)でも、世界に4人しかいないOfficial Maintainerとしても著名。
「ぷるりく!」「まーじ!」って感じで皆さんの点群ライフを今までも支えてくれていましたので、お世話になってた方も多いはず。

www.pointclouds.org

Unaさんの活動は、個人ブログとTwitterアカウントをチェック!

杉浦さんの個人ブログ unanancyowen.com

ゆるふわUnaさんTwitterアカウント twitter.com

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Mixed Realityにおいて、HoloLensがOutputデバイスだとすれば、現実を3DでデジタルにCaptureするKinectはInput。
第4世代のKinectとも言えるAzure Kinect DKが登場して日本上陸が待望される中で、Unaさんのセンサープログラミングで実現する未来にご期待ください!

武仙@ホロラボ

MixedRealityToolkit-Unity(MRTK) の非公式日本語ドキュメントを公開しました

ホロラボのたるこす(@tarukosu) です。

ホロラボでは、Microsoft が公開している MixedRealityToolkit-Unity (以下、MRTK) のドキュメントの日本語翻訳を非公式で行っています。

翻訳済みのドキュメントは以下のページで公開しているので、ぜひご覧ください。 ただし、オリジナルのドキュメントが内容豊富なため、いまのところ翻訳は一部のページのみとなっております。

hololabinc.github.io

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翻訳の状況

日本語翻訳の作業は MRTK をフォークしたリポジトリの feature/mrtk_documentation_ja ブランチにて行っています。 github.com

2019/9/27 時点で翻訳済みページは 18 ページですが、今後も随時翻訳を進めていく予定です。

もし、翻訳のミスがあった場合は、リポジトリ(MRTK 公式ではなく、HoloLabInc でフォークしたもの)に対して Issue や Pull Request を送っていただけるとありがたいです。 github.com

Unite 2019で登壇しました

中村です

Unite 2019でBIM Importerの事例について講演しました。スライドは公開されていますが、事例部分の動画が入っていないのでこちらでまとめます。

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概要

  • 田村 尚希(株式会社ディックス)
  • 中村 薫(株式会社ホロラボ)
  • 桑山 優樹(株式会社桑山瓦)

近年、建築業界ではBIM(三次元設計)と呼ばれる設計手法が普及しつつあります。弊社は昨年度のUniteにて、BIMソフトウェアの主流ソフトウェアであるAutodesk Revit/GRAPHISOFT ARCHICADと、Unityをシームレスに繋げる独自の製品「BIMImporter」を発表致しました。今年は昨年度に続き、BIMImporterの特徴及び昨年度から進化した点を紹介するとともに、ユーザーによる開発事例も併せて紹介致します。また、BIMとゲームエンジンを組み合わせる事による今後の可能性などを講演したいと思います。

learning.unity3d.jp

スライド

www.slideshare.net

スライド内の動画

事例1: ARでのBIMデータの基本的な使い方

鹿島建設様の実際のARCHICADデータを使用して、HoloLens と BIM/BIM Importerの基本的な使い方を紹介しています。

HoloLensおよびBIMの特性である「実寸」を生かし実寸でのデータ確認や、データの特性である拡大縮小を生かし見やすい大きさでのデータ確認をしています。

https://youtu.be/OgHqqKiLZukyoutu.be

事例2: BIMデータを使用した現実空間へのプロパティ表示

昨日一般に公開されたUnity Japan OfficeのRevitデータをBIM Importerを介してUnityに取り込みHoloLensに出力しています。

aec.unity3d.jp

このとき、形状データのコライダーだけを残しメッシュは非表示にすることで、データが現実に鑑賞するような表現か可能になります。これによって現実にBIMデータを重畳しつつも、BIMのプロパティのみを扱うことができます。

https://youtu.be/3hWrw_m73nwyoutu.be

まとめ

建設業とHoloLensは非常に相性が良いと感じでいます。実際にホロラボのHoloLens業務の3割ほどが建設業のお客様になっています。

今回のような事例は建物は施主さんのものだったり図面は公開不可なため、なかなか公開することができません。今回のUTJのように建物もデータもパブリックな状態は非常に珍しい事例なので、本アプリの体験会含めて様々な取組を進めていこうと思っています。

Surface Hub 2Sファーストインプレッション

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今月から発売が開始されたSurface Hub 2Sを購入したのでファーストインプレッションを書いてみます。

Surface Hub 2Sとは

Surface Hubとはデジタルホワイトボード型のデバイスで、Surface Hub 2Sは第2世代となり、以前の筐体に比べて小さくオシャレになっています。 www.microsoft.com

今回発売されたのではHub 2Sですが、Hub 2Xという製品が今後発売予定です。

Hub 2Xでは複数台連携や、縦横回転、Windows Helloによる認証などが追加されるとのことです。逆にいうと、Hub 2Sではこれらは提供されません。Hub 2SからHub 2Xへはモジュールユニットの交換でアップデートされるそうです。

Surface Hub 2Sウォークスルー

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ホーム画面です。HoloLensに近いです。アプリはUWPのみというのもHoloLensと同じです。

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一番使うであろうホワイトボードアプリ。拡大/縮小、移動によってどんどん書き足せるなど、無限ホワイトボードです。組織アカウントでクラウド上でバックアップや共有ができるので、ホワイトボードを写真で残す必要がなくなり、次回会議で続きの状態から始めることができます。個人的にはこれのために購入していると言っても過言ではありません(会議のデータ保存は結構めんどい)。

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Teamsの会議画面です。デフォルトではSkype for Businessになっていて、Temasとして使用する場合には手動でパッケージを当てる必要があります。また、Teamsを起動するとホワイトボードも自動的に起動します。ここではPowerPointやWord,Excelも起動するため、画面を共有しながら会議をします。

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設定画面です。公共の場所に置かれることが前提のため、設定を変更するには組織アカウントの管理者権限が必要です。

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ストア画面。ストアへアクセスは設定アプリから行います。これも不要にアプリがインストールされないための措置だそうです。

Surface Hub 2Sの特徴

いいところ

  • 55インチのタッチディスプレイでペン入力にも対応。
    • 旧版では複数のペンの同時書き込みに対応していたが、Hub 2Sはペン1本の書き込みのみ対応。ただし、同時に書き込まなければ複数のペンでもかけるので、複数人がそれぞれペンを持って書くような運用でもOK。
  • Office 365の組織アカウントによってデータがクラウド連携される。
  • 公共の場所に置かれることを前提としているため、アカウント情報がセッションという単位によって全て消去される。
  • ホワイトボードアプリで無限に書き込める。
  • ホワイトボードアプリで前回の書き込みが復元できる。
  • ホワイトボードアプリで書いたものが自分の別デバイスやチーム含めて共有できる。
  • USBやBluetooth機器が接続できるので、キーボードやマウスを使うこともできる。
  • HDMI、mini DisplayPort、USB-C、Miracastで外部PCからのミラーリングが可能。
    • USB-C接続でHub 2Sのペンやタッチ入力を接続先のPCに反映することも可能
    • ただし、入力の反映はHub 2Sの接続アプリでミラーリングした時のみで、この場合は画面の追従が少し遅れる
    • もう一つのモードとして一般的な外部入力モードもあり、こちらは応答が速い(ただの外部ディスプレイにはなってしまう)。

微妙なところ

  • アカウントが毎回リセットされるので、アカウントを毎回入力する必要がある。
    • スクリーンキーボードでパスワードを入力するのはためらうので、外部キーボードは接続しておいた方が無難。
  • アカウントがアプリ単位なので、アプリごとにアカウントを入力する必要がある。
  • Temasアプリはあるが、使える機能は会議(Skype for Business相当)のみ。
  • OneDriveアプリがない。

総じて

現状は出始めの最低限の状態というところでしょうか。

まずはSkype相当のビデオ会議機能とホワイトボードアプリによる会議記録がメインのようです。

アプリはストアからインストールできますが、あらかじめHub用に設定されたアプリのみインストールが可能です。という意味で、OneNoteはHub用に設定されておらず使えない状態です。後述するHub 2SのOSバージョンや、毎回アカウントを設定してデータをダウンロードするという時間を考えると、シンプルなホワイトボードアプリのみを提供するというのは納得できなくはないです。

アカウントについてもHub 2XでWindows Helloが提供されるとのことで毎回入力する煩わしさは軽減されるかと思います(その分のコストもかかりますが)。

Hub対応していないOneNoteアプリと、Hub対応しているTwitterアプリ f:id:kaorun55:20190912010321p:plainf:id:kaorun55:20190912010336p:plain

Surface Hub 2Sアプリの開発について

Hub 2SはUWPの2Dアプリが使用できます。アプリはストアからのインストールと、開発者モードでのVisual Studioからのインストールができます。デバイスポータルやPowerShellを持たないので、パッケージからのアプリインストールはできないようです。

設定アプリからHub 2Sを開発者モードに設定します。

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すると最初の画面で開発者モードの表示とHub 2SのIPアドレスが表示されます。このIPアドレスにVisual Studioからリモートで接続します。

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docs.microsoft.com

一点だけ注意事項として、現状でのSurface Hub 2SのOSバージョンは15063(1703/Windows 10 Creators Update)とだいぶ古いバージョンとなっているので、UWPの最小対応バージョンの設定に注意が必要です。

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一般的なUWPの2Dアプリはもちろん、Unityで開発してUWPビルドしたアプリ(HoloLensと違いVRサポートなしで2Dアプリとしてビルド)の実行も可能でした。