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Apple Immersive Videoに操作可能な3Dモデルを共存

Apple Immersive Videoと操作可能なオブジェクトの共存、“見る”から“体験する”映像へ。

Apple Vision Proの登場により、映像体験は新たな次元へと足を踏み入れました。

特に圧倒的な没入感を提供するApple Immersive Videoは多くのクリエイターに衝撃を与え、その表現の可能性に注目が集まっています。

ですがもし、その圧倒的なリアリティを持つ映像の世界に視聴者が干渉できるとしたらどうでしょうか?

これまで一方的に「見る」ものだった映像が、視聴者のアクションに反応して「 コミュニケーション」が可能な映像体験になります。

私たちは、その未来を具現化する一つのプロトタイプをvisionOSとSwiftを用いて開発。

検証した内容はApple Immersive Videoで再生される映像の上に インタラクション可能な3Dオブジェクトをリアルタイムで共存させる 技術です。

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映像に「もう一つ」のレイヤーを重ねるということ

動画の風景の中にUIや青い車などが存在していますが、これらは映像に焼き付けられたCG(VFX)ではありません。

visionOS上で動作する独立したインタラクティブなオブジェクトです。

つまり、ユーザーがこれらのオブジェクトにアクションを起こすことが可能です。

車をタップするとUIメニューが表示される様子

今回のデモアプリでは特定の車をタップすることで「Get in the car?」というUIメニューが出現して、ここで「Get In」を選択すると車内へと視点が切り替わり、まるで実際に乗車したかのような体験へとシームレスに移行させています。

なお、Apple Immersive Videoの編集はDaVinci Resolve Studioなどで行われますが、視聴者のアクションにリアルタイムで反応する今回のようなインタラクションを実装することはできません。

乗車したシーンに遷移

車の3Dモデルが非表示の場合

このデモによって 動画の世界とインタラクティブなオブジェクトを共存させて、ユーザーの行動に応じてシーンや体験が変化させる ことが技術的に可能なことがわかりました。

この技術が意味するのは、青い車のクラクションを鳴らせるようになるというような話ではありません。

映像へのリアルタイムな干渉が可能になるということは、例えば以下のような映像体験を実現できると考えています。

インタラクティブな商品紹介

スポーツやファッションショーの映像内に登場する商品をタップすることで詳細情報が表示、ECサイトにリンクする機能。

能動的なストーリーテリング

視聴者が特定のオブジェクトに触れることで隠されたストーリーが解放されたり、物語の分岐が生まれたりする新しい形の映像コンテンツ。

教育・トレーニング

リアルな実写映像の中で特定の機械や器具を“実際に操作するような、没入感の高いトレーニングコンテンツ。

Blackmagic URSA Cine Immersiveのような最新機材が拓くイマーシブ映像の世界において、この技術は「撮る」だけに留まらない、インタラクティブな体験価値という新たな付加価値を提供する強力な武器となるはずです。

映像体験の未来を共に創る

Apple Vision ProとvisionOSが切り拓く空間コンピューティングの時代において、映像コンテンツは、もはや一方的に「見せる」だけのものではありません。

視聴者を世界観に引き込み、能動的な参加者へと変える力を持っています。

私たちホロラボは、この新しい映像表現の可能性を最前線で挑戦するクリエイターや企業の皆様と共に追求していきたいと考えています。

この技術を使い、どのような新しい体験を生み出せるか、ぜひ一緒に探求させてください。

ご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 (文章:荒木)


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