東京・小金井市にある「江戸東京たてもの園」の敷地内に復元・展示されている東京都指定有形文化財の前川國男邸(まえかわくにおてい)の3Dスキャン(レーザースキャン及びフォトグラメトリ)とコンテンツ制作に協力しました。
制作協力した3Dモデルは2025/3/27(木),28(金)に江戸東京たてもの園で開催される「たてもの園フェスティバル」に展示される「前川國男邸3Dモデルをみてみよう」でご覧いただけます。
『たてもの園フェスティバル2025』
日程:2025年3月27日(木)・28日(金)
時間:10:30〜16:00 (開園は9:30〜17:30)
場所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
主催:東京都、江戸東京たてもの園(東京都歴史文化財団)
www.tatemonoen.jp

前川國男邸について
日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、 品川区上大崎に1942年(昭和17)に建てられた住宅です。
戦時体制下、建築資材の入手が困難な時期に竣工しています。 外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎・寝室を配した シンプルな間取りになっています。(江戸東京たてもの園サイトより引用)
江戸東京たてもの園について
東京都は、1993年(平成5)東京都江戸東京博物館の分館として、敷地面積約7haを擁する「江戸東京たてもの園」を開設しました。当園では、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産として次代に継承することを目指しています。
担当したコンテンツ
ソニー立体視ディスプレイELF-SR2向けコンテンツ
建物モデルに「フォトグラメトリ」、周囲環境モデルに「ガウシアンスプラッティング(3D Gaussian Splatting)」を採用
断面表示も可能なインタラクティブコンテンツ
STYLY VRコンテンツ
実際のスケールで体験可能なVRコンテンツ。特徴的な「大扉」もインタラクト可能
スマホで体験できるARコンテンツ

担当者コメント
フォトグラメトリ撮影からコンテンツ制作まで担当させていただきました。
昨年度担当した同じくたてもの園収蔵の「子宝湯」に引き続き、今年度は「前川國男邸」を3Dデジタルアーカイブしました。
※子宝湯のコンテンツのメイキングについては『Unreal Fest '24 Tokyo』でも登壇させていただきました
アーカイブはこちら「『Meta Bath デジタルで見る子宝湯』RealityCaptureメイキング紹介」
立体視ディスプレイELF-SR2用コンテンツでは新たな試みとして庭園や周辺部分ガウシアンスプラッティングを採用しました。
建物のみでなくその環境も含めた3Dデジタルアーカイブコンテンツとなっております。
見るだけでなくインタラクティブなものとなっていますのでぜひ現地でご体験ください。(藤原 龍)
お問い合わせ
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