ブログ@HoloLabInc

株式会社ホロラボのブログです

2021年のふりかえり

中村です。

会社設立からなんと5年が経ちました。

今年も無事に終えることができました。お客さん、社員のみなさん、関わってくれた皆さんに感謝です。

PR的な内容はこちらから。

prtimes.jp

スライドはこちら

speakerdeck.com

2020年、2019年のふりかえりはこちら

概要

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2021年もコロナ禍のため、なかなか現場へ行くことができないながらも、昨年と比べても数多くのアウトプットが出せました。

会社外も含めた大きな流れとしては、3月のMicrosoft Meshや10月のFacebookからMetaへの社名変更、11月のMicrosfot Ignite でのメタバースの話でしょうか。

Microsfot MeshやMicrosoftのメタバースについては下記に記録が残っていますので、ぜひご覧ください。

blog.hololab.co.jp

blog.azure.moe

業務面では、この半年で自分の中での手ごたえが出てきており、向こう半年、一年で成果として出していければと思います。とはいえ、会社運営上の売上、利益についてはまだまだ課題もあり、この改善をしつつ攻勢で進めていければと考えています。

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メンバーもいままでで一番多くの方に入社いただき、フルリモートの体制に移行したこともあり全国各地にメンバーがいます。

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2021年のハイライト

4月の「April Dream 4月1日は、夢の日。」に参加し、「遊びにも、仕事にも、勉強にも…あなたの日常にMixed Realityが溶け込んでいる。そんな世界を創る、自由でつよつよな会社です。」という夢を出しています。夢ではありますが、実現可能な世界だと感じていて、時間はまだかかると思いますが徐々にこの世界に近づけていけるように取り組みを進めていきます。

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業務としては、株式会社大林組、株式会社ドコモ・森ビル株式会社との取り組みの影響が大きく、エンタープライズ向け、コンシューマー向けともに実運用に向けて進めています。

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自社サービスのmixpaceではAutodesk BIM 360およびAzure Remote Renderingの連携を実装し、BIMを使用したワークフローの中にmixpaceが入る、そこで利用される大容量ファイルのHoloLens活用ができるようになりました。

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また、toMap連携では、現場でのARデバイスのとは別に、俯瞰した環境での3Dデータ活用を進めています。

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2021年は広域AR、大容量データ連携、現場と俯瞰の連携など、パーツがそろってきた印象です。

利用シナリオについてもいくつか有効なケースが見えてきたので、2022年はそれを検証すべく取り組みを進めていきます。

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ヴィーナスフォートを舞台とした大規模ARクラウド実証実験がパワーアップして、遂に一般公開!

ホロラボ武仙です!本日プレスリリースした、お台場ヴィーナスフォートでの「XR空間」についての実証実験について。

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VR体験用ヴィーナスフォート高精細3DスキャンCG

同件は2021年3月にNTTドコモさま、森ビルさまにて、お台場ヴィーナスフォートの一部を舞台とした広域ARクラウドコンテンツの実証実験が実施され、ホロラボも開発協力との位置づけで参加させて頂いていたものの続編です。

prtimes.jp

3月時点でいくつもの技術的だったり企画面だったりのチャレンジがあったのですが実証実験自体は成功裏に実現。 約3,100平米(ホロラボ調べ)の広いエリアを使ったfree roam型ARクラウドコンテンツが実現しました。 ※歩きスマホはダメです!

関係者限定での実証実験だった関係で、当時から「体験したい!」と言った声を多数頂いていたのですが、今回この7月にようやくお披露目が出来ることとなりました! ぜひお時間の都合をつけてお台場ヴィーナスフォートでご体験を頂けると嬉しいです!

今回の実証実験についてはすでにNTTドコモさま、森ビルさまからそれぞれでプレスリリースをご発行頂いてますので、内容詳細についてはそちらをご参照ください。 色々とパワーアップしてます!

NTTドコモ様トピックス

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https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_210706_00.pdf

森ビル様ニュースリリース

www.mori.co.jp

3月と今回7月、二つの実証実験を通して、実にたくさんの人がホロラボメンバーとして開発や制作に参加してくれました。 以下がホロラボメンバーのスタッフクレジットです。

スタッフクレジット

Direction

General Direction : Yu Hata - HoloLab Inc. / TheDesignium Inc. Inc. https://twitter.com/yhworld
Assistant/Legal : Takesen - HoloLab Inc. https://twitter.com/takesenit
General Contents Produce : Tomoyo Hirayama - HoloLab Inc. https://twitter.com/Riserva79
Tecnnical Direction / Contents Authoring : Keizo Nagamine - HoloLab Inc. https://twitter.com/KzoNag
Technical Direction : Tomoki Hayashi - HoloLab Inc. https://twitter.com/keshin_sky
Technical Direction : Hinoboru (Nisho Matsushita) - HoloLab Inc. https://twitter.com/liketableteninu

Development

Authoring Tool : Tomonori Mizutani - TheDesignium Inc. https://twitter.com/mizutanikirin
Authoring Tool : Gerald Gmainer - TheDesignium Inc.
Authoring Tool : Yusuke Sakuma - TheDesignium Inc.
CMS/RT Server : Tatsuhiko Hayashi - TheDesignium Inc.
Client Viewer / IoT Server communication : Tomoki Hayashi - HoloLab Inc. https://twitter.com/keshin_sky
Client Viewer : Hinoboru (Nisho Matsushita) - HoloLab Inc. https://twitter.com/liketableteninu
Client Viewer / IoT Visualize : Fumo Yoshida - HoloLab Inc. https://twitter.com/fumobox
Client Viewer : Keizo Nagamine - HoloLab Inc. https://twitter.com/KzoNag

Contents Production

Planning : Tomoyo Hirayama - HoloLab Inc. https://twitter.com/Riserva79
Produce & Creative Direction : Tomoyo Hirayama - HoloLab Inc. https://twitter.com/Riserva79
Programming : Mitsuki Bando - Mark-On https://twitter.com/_udonba
Voice Actoress : Koromo Aida - freelance
Voice Actor : Tomisaburou Horikoshi - freelance
UI design : Tomoyo Hirayama - HoloLab Inc. https://twitter.com/Riserva79
Special Effects : Mao Wu - TheDesignium Inc.
CG Advisory :Yoshitomo Iwamoto - HoloLab Inc. https://twitter.com/yoshipon13
VR world CG Post Production : Ryo Fujiwara - HoloLab Inc. https://twitter.com/lileaLab

CG Producition : Character part by PICONA team

CGProducer&Art Director : Ken Yoshida - PICONA ,Inc. https://picona.jp
3D Director : Makoto Sato - PICONA ,Inc.
Character Design : Sayaka Shimada - (RED HOUSE Co., Ltd.)
- 3D Modeling
Modeling supervisor : Sachiko Daigoho - (Misatori Inc.)
3D Lead Modeler : Daigo Taketomi - PICONA ,Inc.
3D Modeler : Ki Chin - PICONA ,Inc.
- 3D Animation
3D Lead Animator : Daigo Taketomi - PICONA ,Inc.
3D Animator : Keita Suzuki - PICONA ,Inc.
3D Animator : Deepak Adhav - PICONA ,Inc.
- Assistant
Production assistant : Mayumi Enomoto - PICONA ,Inc.

CG Production : Advertisment part by MELPOT team

3D Modeling Project Manager / Director : Toshio Yasuhara - MELPOT Inc. https://www.melpot.co.jp/
3D Modeling Art Director : Teppei Mizumoto - MELPOT Inc.
3D Artisrt Momo Igarashi - MELPOT Inc.
3D Artisrt Shinnosuke Kotani - MELPOT Inc.
3D Modeling Technical Adviser : Ryosuke Nakai - MELPOT Inc.

Videography

Video Editing : Naoyuki Hirasawa - TheDesignium Inc. https://twitter.com/eatora22
App Developing : Matt Hudson - TheDesignium Inc. https://twitter.com/mechpil0t

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今回の実証実験で、たくさんの方にご体験を頂いてフィードバックを活かしたいと思います。 皆さんのご来場をお待ちしています!

実証実験~一般公開概要

日程 2021 年 7 月 10 日(土)~7 月 11 日(日)、7 月 17 日(土)~7 月 18 日(日)
各日 午前 11 時 ~ 午後 5 時
※感染症状況等を踏まえ、一般体験を中止とさせていただく場合がございます。
実施場所 東京・お台場 ヴィーナスフォート 2F フロア(Venus GRAND)内 噴水広場 ~ 教会広場
参加方法 ヴィーナスフォート 2F 噴水広場付近に設置した受付にて、開催日当日先着にて参加受付
参加費用 無料
使用するデバイス 受付にてタブレット端末をお貸し出し
※Magic Leap 1 の体験はできません。ご了承ください。

HoloLens 2 の Microsoft Mesh アプリ更新 2021/05/17

2021/05/17 にHoloLens 2 の Microsoft Mesh アプリが更新されました。

リリースノートはこちら

docs.microsoft.com

変更点は下記です。

  • 以前にアクセスしたスペースが [スペース] タブに保持されるようになりました。
  • OneDriveのMyContent フォルダー内のアイテムにサムネイル画像が表示されるようになりました。
  • Azure Remote Renderingを使用して、大規模で複雑なホログラムをクラウドから読み込むことができます。
  • HoloLensのローカルドライブ または OneDrive から現在のスペースに直接ファイルをアップロードできるようになりました。

Azure Remote Rendering と ローカルファイルピッカー

Azure Remote Rendering (ARR) でのモデル表示 と ローカルファイルピッカー(HoloLensのローカルディスクからのアップロード)が可能になりました。

これらは設定の「Experimental Features」から有効にできます。

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ARRはContentメニューの左側タブから、ローカルファイルは右下から選択可能です。

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ARR、ローカルファイルともにスペースでモデルおよび操作が共有されます。

対応ローカルファイルファイル形式の追加

ローカルファイルについて、今回の更新か、リリースノートを見ると4月の更新かで、画像ファイルへの対応が行われています(今まではGLB形式のの3Dモデルのみ)

画像ファイルは JPG,PNG,TIFF,GIF に対応しています(GIFは静止画として表示されます)

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Azure Remote Rendering(ARR) の利用について

Meshアプリ内でのARRは、Meshがプレビュー期間中は無料のようです(個別にARRを利用する場合は有料)。

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ARRを有効にするか、デフォルトのエンジンを表示するかのタイミングで OneDrriveの MyContent フォルダ ( OneDrive\アプリ\Microsoft Mesh App (Preview) 以下) に remote_models.json というファイルが生成されます。ここにARRで使用するモデルの名前とモデルファイル(arrAssetのSAS)を設定します

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arrAssetのSASは変換済みARRアセットのBlobストレージの該当ファイルを選択し作成します。

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作成したSAS URLをjsonのsasUriに設定します。

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設定後にMeshアプリを起動すると、ARRタブに設定したモデルが表示、選択されます。

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ARR用モデルの作成は「Azure Remote Rendering Asset Tool(ARRT)」を使用すると便利です。

blog.hololab.co.jp

HoloLens 2の最新OSバージョンのWindows Holographic version 21H1がリリースされました

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HoloLens 2の最新OSバージョンのWindows Holographic version 20H2がリリースされました。

バージョン番号は OSバージョン 21H1 ( ビルド 20346.1002 ) になっています。

Windows Updateにより更新可能です。

リリースノートはこちら。

英語

docs.microsoft.com

日本語

docs.microsoft.com

以前の更新はこちら

更新された機能は下記になります(ドキュメントの日本語訳を調整したもの)

機能名 簡単な説明 対象読者
新しいMicrosoft Edge Chromium ベースの新しいMicrosoft Edge。 エンド ユーザー
WebXR および 360 ビューアー イマーシブ Web エクスペリエンスと 360 ビデオ再生をお試しください。 エンド ユーザー
新しい設定アプリ レガシ設定アプリは、新しい機能と設定で更新されたバージョンに置き換え中です。 エンド ユーザー
色の調整を表示する 表示する別の色プロファイルを選択します。 エンド ユーザー
既定のアプリ ピッカー ファイルまたはリンクの種類ごとに起動するアプリを選択します。 エンド ユーザー
アプリごとのボリュームコントロール システム ボリュームとは独立してアプリ レベルのボリュームを制御します。 エンド ユーザー
Web アプリをインストールする Microsoft Office Web AppsのようなWebアプリをインストールできます。 エンド ユーザー
スワイプして入力する ホログラフィック キーボードで指のヒントを使用して単語を "スワイプ" します。 エンド ユーザー
[スタート] の [電源] メニュー [スタート] メニューで、HoloLens デバイスの再起動やシャットダウンをができます。 エンド ユーザー
[サインイン] 画面に表示される複数のユーザー [サインイン] 画面に複数のユーザー アカウントを表示します。 エンド ユーザー
USB-C 外部マイクのサポート アプリやリモートアシスタンスで USB C マイクを使用します。 エンド ユーザー
キオスクのビジター自動ログオン ビジターアカウントの自動ログオンをキオスクモードで使用できるようにします。 IT 管理者
キオスクモードでの新しいアプリの新しい AUMIDs AUMIDs は、新しい設定とエッジアプリを対象としています。 IT 管理者
キオスクモードのエラー処理の改善 キオスクモードでは、空のスタートメニューの前に、グローバルに割り当てられたアクセスを検索します。 IT 管理者
新しい Settingは、ページ設定の可視性を示します 新しい SettingPageVisibilityList は、Settings/ポリシーを対象としています。 IT 管理者
フォールバック診断の構成 設定アプリでフォールバック診断動作を設定しています。 IT 管理者
近くのデバイスとの共有 HoloLens から PC にファイルまたは URL を共有します。 すべて
新しい OS 診断トレース OS の更新の設定の新しいトラブルシューティング。 IT 管理者
配信の最適化のプレビュー 複数の HoloLens デバイスからのダウンロードの帯域幅の消費を削減します。 IT 管理者

いくつかピックアップして紹介します

新しいMicrosoft Edge

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Chromium ベースの新しいMicrosoft Edgeに変わり、WebRTCやWebXRなどがサポートされました。

新しい設定アプリ

設定アプリが更新され、デスクトップのWindows 10のような細かい設定ができるようになりました。

色の調整を表示する

システム → 調整 に色の調整が追加されました。

HoloLens 2の色味調整が可能になります。

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[スタート] の [電源] メニュー

スタートメニューから再起動やシャットダウンが可能になりました(今までは音声コマンドやデバイスポータルからのみ)

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USB-C 外部マイクのサポート

外部マイクをサポートします(今までは外部マイクは未サポート)。

システム → サウンド より、利用するマイクとスピーカーの設定が可能です。

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Build 2021 Keynoteから見るMixed Realityのこれから

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中村です。

2021年5月26日から始まったMicrosoft Build 2021。

このKeynoteでのMixed Reality事例が印象的でした。

Keynoteは下記より、登録するとオンデマンドでそのまま見られます。

MR関連は14分あたりからです。

mybuild.microsoft.com

Keynoteで「メタバース」の単語が出たことが意外でしたが、いままで点であったデータが線、面と広がっていくと想像できます。

KeynoteのIoT/MRパートで紹介されていたサービス

Azure IoT Hub: IoTデバイスの接続

azure.microsoft.com

Azure Digital Twin: データ構造の接続と可視化

azure.microsoft.com

Azure Synapse: 分析

azure.microsoft.com

Power Platform: ローコードノーコード開発

powerplatform.microsoft.com

Microsoft Mesh/HoloLens: リアルタイムコミュニケーション

www.microsoft.com

関連セッション

Ask the Experts: Welcome to Mixed Reality: Tools & strategies to approach MR development

日本時間 5/27(木) 2:30 AM - 3:00 AM

mybuild.microsoft.com

Building Digital Twins, Mixed Reality and Metaverse Apps

日本時間 5/27(木) 6:00 AM - 6:30 AM 、 10:00 PM - 10:30 PM

mybuild.microsoft.com

Connect IoT data to HoloLens 2 with Azure Digital Twins and Unity

日本時間 5/27(木) 7:00 AM - 8:15 AM

mybuild.microsoft.com