ブログ@HoloLabInc

株式会社ホロラボのブログです

ホロラボとLiberaware、HoloLensによるドローンナビゲーションを共同開発

株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫)と株式会社Liberaware(本社:千葉県千葉市、代表取締役:閔弘圭)は、HoloLensによるドローンナビゲーションシステムを共同開発しました。

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HoloLensは頭にかぶるWindows 10 PCですが、マウスとキーボードを基本的に使わずに、音声認識とジェスチャーで操作をします。この先進的なユーザーインターフェースに慣れないと最初はちょっと使いづらい、と感じるかもしれません。

ただ、その分両手がフリーになり、かつ汚れていても関係ないため、インフラ点検などの作業現場等では使いやすい面もあります。

今回ホロラボは、小型ドローンとその関連システムを開発するLiberaware社(以下Liberaware)と共同で、ドローンナビゲーションシステムを開発しました。

Liberawareの開発したドローンは、産業分野での利用を可能とするロバスト性を実現しつつ、小型ながらも自己位置推定を可能とするSLAM機能を搭載。GPSの届かない屋内や地下などでも安全に航行出来ることから、狭所空間でのインフラ点検などでの活用が期待されています。

このLiberawareの小型産業用ドローンを、HoloLens着用者が音声とジェスチャーでコントロールし、ドローンからのセンサー情報を受け取ります。

youtu.be

※HoloLensによるドローンナビゲーションの紹介動画:https://youtu.be/9nZ7Q-i5t0Q

ホロラボ側での開発は個人でもドローンを趣味とするCTO島田が担当し、ハッカソンのような密度の濃いやり取りで一気に作り上げました。

Liberawareは今回の取り組みを「Microsoft Innovation Award 2018」にてデモンストレーションを実施し、ファイナリストに選出されました。

※Microsoft Innovation Award 2018:https://www.microsoft.com/ja-jp/startups/mia

HoloLensもLiberawareの小型産業用ドローンもどちらもSLAM機能を持つことから、空間を共有することでお互いの機能を補完し合う事が可能となります。

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ホロラボでは今後もLiberawareと協力を推進し、HoloLens/Mixed Realityの利用シーンとしても注目を集める土木・建設・設備施工&メンテナンスの分野で、「小型産業ドローンとHoloLens」の先進的ソリューションを企画開発して行きたいと考えています。

prtimes.jp

ホロラボがMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」を共同開発

株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫)は、株式会社リクルートテクノロジーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)が運営するオープンイノベーションスペース「アドバンスドテクノロジーラボ(以下:ATL)」向けにMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」を、ATLと共同開発しました。

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「ATL(アドバンスドテクノロジーラボ)」は2017年6月にリクルートテクノロジーズが公開した無料の開発スペースで、先端技術を用いた開発を目指すエンジニア・クリエイターを“ATL客員研究員(会員)”として迎え、その開発を支援してきました。

今回ATLではMR(Mixed Reality:複合現実)に着目し、同技術を活用した客員研究員間の交流活性・拡大化を目指した企画をATL₋MRとして打ち出しました。

ATL-MR全体のコンセプトムービ

vimeo.com

MR技術をメディアとして、客員研究員たちが共に革新的な価値を創りだす様々な施策が今後企画実行される予定ですが、その一部としてMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」をホロラボと共同で企画開発しました。

ATL-MR:MR施設案内アプリケーション

ATLにはHoloLensやVRヘッドマウントディスプレイ、ハイエンドPC、モーションキャプチャー用開発機材やクロマキー合成環境といった、MR開発を行うために必要な機材が取り揃えられています。それらの環境や、実際にATLで活動する客員研究員の肉声と姿をMRで紹介、再現する3Dコンテンツを開発しました。

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スタッフの3D映像からはウェルカムメッセージから、現地の配置や機材の使い方のガイダンスを聞くことが出来ます。

また、現地ATLの各所に配置された3Dの客員研究員のカケラが、あたかもその場にいるかのように、HoloLens着用者にATLの魅力や各自の活動内容を伝えます。このMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」により、はじめてATLを訪れた人もその施設の魅力やATLコミュニティの価値を時空を超えて共感することが出来ます。

なお、同開発成果は3/22(木)に「MR技術による施設ガイダンス体験会」を開催し発表しましたが、今後新しくATL客員研究員となった皆様に順次ご体験を頂く予定です。

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ATLと客員研究員への応募について

「ATL(アドバンスドテクノロジーラボ)」は2017年6月にリクルートテクノロジーズが公開した無料の開発スペースです。「ATL客員研究員」として事前審査等を要しない会員登録をしていただくだけで利用することができます。

「ATL客員研究員」登録を行うことで「ATL」が取り揃える機材や設備、環境を使ったMR開発を行うことが可能となります。

ご応募は下記リンク先をご参照ください。

https://atl-hiroo.recruit-tech.co.jp/

Mixed Reality技術の産業利用で安川情報システムとホロラボが業務提携

 

株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫)と、安川情報システム株式会社(本社:北九州市八幡西区、代表取締役社長:諸星 俊男)はMixed Reality技術を活用したソリューション展開に向けて業務提携することで合意いたしました。

安川情報システムとホロラボ安川情報システムとホロラボ

Mixed Reality(MR)はAugmented Reality(AR:拡張現実)※とAugmented Virtual(AV:拡張仮想)※を内包する概念で、 仮想と現実がリアルタイムかつ相互に影響を及ぼす技術全般を指します。各産業分野においては次世代のコンピューティングとして研究開発が進んでおり、Mixed Reality専用のプラットフォームとしてマイクロソフトがWindows Mixed Realityをリリースするなど、今まさに広がりを見せつつある技術です。

ホロラボはMicrosoft HoloLens/Windows Mixed RealityなどMR技術の事業応用を目指し2017年1月、複数の企業が横断的に活動するコミュニティを基盤として設立されました。2017年11月には優れたMixed Reality技術を保有すると認められ、マイクロソフトが展開する” Microsoft Mixed Realityパートナープログラム”におけるパートナとして認定を受けました。

一方、安川情報システムは創業以来ICT技術を活用し製造業のお客様支援を行ってきており、近年ではIoTやAIを活用し、業務効率化や最適化に貢献してきました。また、さらなる品質向上や新たな付加価値向上を推し進める為にマイクロソフトの「Windows Mixed Reality」に代表されるMixed Reality技術の研究開発に取り組んでおります。

今回、安川情報システムの持つIoTやAI技術、並びに製造業分野における現場への活用ノウハウ、コンサルティング能力と、ホロラボの持つMixed Reality技術分野における先進性/開発力をあわせ、スマートソリューションの展開を加速させることを目指します。

【補足情報】
■安川情報システム株式会社
安川情報システムは1978年の創業以来、主に製造業のお客様への基幹システム導入・運用による経営支援や、ライン制御システム開発や製品組込アプリケーション開発などの製造現場の支援を行っており、製造業のノウハウを豊富に蓄積。近年ではIoTの創成期から積極的にビジネスを行うIoTベンダーとして、事業を拡大しております。今まで培ったさまざまな技術にMRやAIなどの最新の技術を統合し、スマートファクトリーを始めとする時代の大きな変化に伴うお客様の変革を支援します。

(参考) 安川情報システム デジタルマニュファクチャリング関連取組み
2017年1月24日 AR技術を活用し、デジタルマニュファクチャリングの取り組みを強化

www.ysknet.co.jp



■株式会社ホロラボ
ホロラボは2017年1月18日、Microsoft HoloLensの日本上陸のその日に設立された研究開発型の企業です。Windows Mixed Realityに代表される最新技術をいち早く使いこなし、より多くの人たちが体験出来るよう、調査研究、システム・アプリケーション開発、啓蒙活動を行っています。

※Augmented Reality(AR:拡張現実): 
現実の世界にコンピュータで作り出した仮想世界を反映させる技術の総称。例えば、ARデバイス越しに機械をのぞき込むと、その稼働情報やパラメータを表示させることができます。 

※Augmented Virtual(AV:拡張仮想): 
コンピュータで作り出した仮想世界に現実の物体や情報を取り込んで表現する技術の総称。例えば、デジタルの地図データに実際の写真を重ね合わせて、仮想体験することができます。

※ 記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※ 掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ホロラボ
http://hololab.co.jp/#contact
*コンタクトフォームよりお願いします。
 

「VR/AR/MR利活用セミナー」、「XRハンズオン&Meetup 島根」に登壇しました

2018年2月16日に開催された「VR/AR/MR利活用セミナー」と翌17日に開催された「XRハンズオン&Meetup 島根」に中村、伊藤が登壇しました。

hololens.connpass.com

16日はビジネス向けにHoloLensなどの概要をお話しし、30名ほどの方にご来場、ご体験いただきました。スライドはこちらになります。

speakerdeck.com

17日はコミュニティイベントとして、午前中にHoloLensハンズオン、午後はMeetupを開催しました。

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HoloLens Commercial Suite のアンロック手順

HoloLens Commercial Suiteは初期状態では Development Editionと同じ状態です。

KIOSKモードなどCommercial Suite固有の機能を利用するためにはプロビジョニングファイルを使用して機能をアンロックする必要があります。

全体の手順

docs.microsoft.com

大きく2種類あり、ここでは「プロビジョニング パッケージを使ったエディション アップグレード」の手順を紹介します。

  • MDM を使ったエディションのアップグレード
  • プロビジョニング パッケージを使ったエディション アップグレード

プロビジョニング パッケージを適用するには一度リセットする必要がありますが、Intune等のMDM環境があれば、リセットが不要なMDM経由で適用することが可能です。

手順

プロビジョニングファイルの取得

プロビジョニング パッケージはサポートに問い合わせて取得します。

一番下の「Contact HoloLens support」をクリックします。 f:id:kaorun55:20180206145055p:plain

ピンポイントのインシデントがない&どれでも返事は来るようですが、今回は問題のタイプに「初めてのHololensのセットアップ」、カテゴリーに「その他」を選択して問い合わせを開始しました。 f:id:kaorun55:20180206145109p:plain

お問い合わせに必要な入力項目を入れます。 f:id:kaorun55:20180206145122p:plain

問題の説明を記載するところで、ライセンスファイルがほしい旨を記載します。合わせてHoloLensのライセンス番号も記載しておきます。 f:id:kaorun55:20180206150513p:plain

HoloLensのライセンス番号はあたりに書いてあります f:id:kaorun55:20180206145217p:plain

しばらくするとメールで返信があり「HololensEnterprise.zip」が送られてきます。 「HoloLensEnterprise.ppkg」がプロビジョニングパッケージなので、すぐにアンロックの手順を行うことができます。 f:id:kaorun55:20180206145229p:plain

HoloLensをアンロックする

プロビジョニングパッケージを使ってHoloLensをアンロックします( 「HoloLens へのプロビジョニング パッケージの適用」を参照)。

まずはHoloLensをリセットします f:id:kaorun55:20180206145242p:plain

リセットされるとキャリブレーション画面が表示されます。 f:id:kaorun55:20180206120120j:plain

ここで「音量を下げる」 ボタンと「電源ボタン」を同時に短く押して離しすと、エクスプローラーにデバイスとして表示されます。 f:id:kaorun55:20180206145413p:plain

表示されたHoloLensのストレージにプロビジョニングパッケージをコピーします。 f:id:kaorun55:20180206145425p:plain

もう一度「音量を下げる」 ボタンと「電源ボタン」を同時に短く押して離しすとパッケージを信頼するか聞かれるので「Yes, add it」をタップします。 f:id:kaorun55:20180206120542j:plain

プロビジョニングパッケージが正常に読み込まれたら「Success」が表示されるので「Continue」をタップします。 f:id:kaorun55:20180206120611j:plain

通常のキャリブレーション画面に戻るのでそのまま進めます。 起動して「Settings」を開き「VPN」が表示されていればアンロック完了です f:id:kaorun55:20180206145636p:plain

KIOSKモードはデバイスポータルから設定できます

KIOSKモードにするとHoloLens起動時に指定されたアプリが起動します。ほかのアプリの起動はできなくなります。注意点としてSettingsも起動できないのでSpaceへのアクセスができなくなります。 f:id:kaorun55:20180206145651p:plain

ハマりどころ

https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens の「お問い合わせ」は本社に送信されるので返事がこない。 f:id:kaorun55:20180206145706p:plain