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HoloLens RS4 (Spring Creators Update)のプレビュービルドが公開されています

HoloLens RS4 (Spring Creators Update)のプレビュービルドが公開されました。

docs.microsoft.com

RS4はWindows 10の次のアップデートで、17000番台のOSになります。

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現行のHoloLensは14000番台(Anniversary Update)で、15000(Creators Update)、16000(Fall Creators Update)を飛び越えてのアップデートになり、最新のWindows 10 PCに追いついた形になります。

プレビュービルドですので、業務や開発で利用しているHoloLensへの適用はおすすめしません。

主な変更点は下記になります。

更新手順

それぞれのリンク先は公式ページを参照となりますが、大まかには下記の手順になります。HoloLensがリセットされるので、データの保存など行った方がよさそうです。

  1. HoloLensをSettingsからInsider Previewモードに変更する
  2. HoloLens RS4 Preview packageをダウンロードする
  3. Windows Device Recovery Tool を使ってリカバリする

OSの変更点

全体的に動きが速くなっているように感じます。スタートメニューの表示/非表示や、Spatial Mappingの表示がきびきびしています。

わかりやすい変更点として、SettingsにHologramsという項目が追加され、近くのHologramまたはすべてのHologramを消去できるようになっています。これで壁に埋もれて消せなくなったウィンドウを消せますね、、、

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また、PCのWindows 10と同様に近接共有(Share)の機能が入っているようで、Shared Experienceという項目が追加されていました。

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アプリを見てみると、ファイルエクスプローラーが増えており、HoloLens上からファイルの閲覧がしやすくなっています。

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HologramsアプリもImmersive(Mixed Reality ポータル)と同じようになっていました(なぜかモデルがだせなかった)。

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操作系については両手操作がOS標準機能として入ったようです。それに伴ってか、2Dアプリ起動時の動作がアプリ起動→ウィンドウ固定になっていたり、ウィンドウの操作をAdjastボタンを使わずにツールバーをドラッグするだけでできるようになってたりしていました。

一部のWebVRにも対応したようで、サイトによってはブラウザからもアプリとして利用できそうです。SketchfabはWebVRモードにならなかったので今後に期待です。

デバイスポータル

デバイスポータルは雰囲気がからっと変わっていました。

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こちらもファイルエクスプローラーが増えており、ドキュメント、カメラロール以外のフォルダにもアクセスできるようになりました。

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面白そうなのがリサーチモードで、これをONにすることでHoloLensのセンサーの生データにアクセスできるようになるようです。

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サンプルアプリへのリンクが示されていました。

github.com

左上のハンバーガーメニューにはWorkspaceという設定があったのですが、期待していたSpaceへのアクセスではなく、デバイスポータルのカスタマイズのようです。

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まとめ

ひさびさのOS更新で違いを見るのが楽しいですね。

最新のWindows 10の機能やAPIが使えるようになったので、いままでとは別のデバイスになったようにも感じます。