ブログ@HoloLabInc

株式会社ホロラボのブログです

「HoloLens RS4 Preview公開記念勉強会!@アカツキ」に登壇しました

2018年4月17日に開催された「HoloLens RS4 Preview公開記念勉強会!@アカツキ」に立原、上山が登壇しました。

hololens.connpass.com

立原からはRS4 Previewの概要、上山からはRS4 Previewで利用可能になったHoloLensのリサーチモードと新しいAPIであるWindows MLについての概要と試作事例についてお話ししました。

リサーチモードは現状は裏モードではありますが、HoloLensのDepthセンサーや環境認識カメラの画像を取得できるようになるモードです。これによって今まで未知であった各種センサー、カメラの生データを見ることができるようになります。

それぞれのスライドと当日の配信は下記になります。

www.slideshare.net

www.slideshare.net


HoloLens RS4 Preview公開記念勉強会

各種リンク

HoloLens RS4 Previewの概要

blog.hololab.co.jp

立原のブログ

www.tattichan.work

上山のブログ

akihiro-document.azurewebsites.net

「札幌HoloLens ミートアップ vol.1」に登壇しました

2018年4月14日に開催された「札幌HoloLens ミートアップ vol.1」に中村、伊藤、加藤が登壇しました

hololens.connpass.com

初めての札幌での開催ということもあり、60名ほどの地元の方にご参加いただきました。

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登壇者は北海道、東京、大阪、熊本など全国各地から集まり非常にもりあがりました。第2回も7月に開催予定とのことで、継続的に開催されていきそうです。

中村、加藤のスライドは下記になります。

[speakerdeck.com

www.slideshare.net

HoloLens RS4 (Spring Creators Update)のプレビュービルドが公開されています

HoloLens RS4 (Spring Creators Update)のプレビュービルドが公開されました。

docs.microsoft.com

RS4はWindows 10の次のアップデートで、17000番台のOSになります。

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現行のHoloLensは14000番台(Anniversary Update)で、15000(Creators Update)、16000(Fall Creators Update)を飛び越えてのアップデートになり、最新のWindows 10 PCに追いついた形になります。

プレビュービルドですので、業務や開発で利用しているHoloLensへの適用はおすすめしません。

主な変更点は下記になります。

更新手順

それぞれのリンク先は公式ページを参照となりますが、大まかには下記の手順になります。HoloLensがリセットされるので、データの保存など行った方がよさそうです。

  1. HoloLensをSettingsからInsider Previewモードに変更する
  2. HoloLens RS4 Preview packageをダウンロードする
  3. Windows Device Recovery Tool を使ってリカバリする

OSの変更点

全体的に動きが速くなっているように感じます。スタートメニューの表示/非表示や、Spatial Mappingの表示がきびきびしています。

わかりやすい変更点として、SettingsにHologramsという項目が追加され、近くのHologramまたはすべてのHologramを消去できるようになっています。これで壁に埋もれて消せなくなったウィンドウを消せますね、、、

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また、PCのWindows 10と同様に近接共有(Share)の機能が入っているようで、Shared Experienceという項目が追加されていました。

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アプリを見てみると、ファイルエクスプローラーが増えており、HoloLens上からファイルの閲覧がしやすくなっています。

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HologramsアプリもImmersive(Mixed Reality ポータル)と同じようになっていました(なぜかモデルがだせなかった)。

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操作系については両手操作がOS標準機能として入ったようです。それに伴ってか、2Dアプリ起動時の動作がアプリ起動→ウィンドウ固定になっていたり、ウィンドウの操作をAdjastボタンを使わずにツールバーをドラッグするだけでできるようになってたりしていました。

一部のWebVRにも対応したようで、サイトによってはブラウザからもアプリとして利用できそうです。SketchfabはWebVRモードにならなかったので今後に期待です。

デバイスポータル

デバイスポータルは雰囲気がからっと変わっていました。

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こちらもファイルエクスプローラーが増えており、ドキュメント、カメラロール以外のフォルダにもアクセスできるようになりました。

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面白そうなのがリサーチモードで、これをONにすることでHoloLensのセンサーの生データにアクセスできるようになるようです。

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サンプルアプリへのリンクが示されていました。

github.com

左上のハンバーガーメニューにはWorkspaceという設定があったのですが、期待していたSpaceへのアクセスではなく、デバイスポータルのカスタマイズのようです。

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まとめ

ひさびさのOS更新で違いを見るのが楽しいですね。

最新のWindows 10の機能やAPIが使えるようになったので、いままでとは別のデバイスになったようにも感じます。

ホロラボとLiberaware、HoloLensによるドローンナビゲーションを共同開発

株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫)と株式会社Liberaware(本社:千葉県千葉市、代表取締役:閔弘圭)は、HoloLensによるドローンナビゲーションシステムを共同開発しました。

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HoloLensは頭にかぶるWindows 10 PCですが、マウスとキーボードを基本的に使わずに、音声認識とジェスチャーで操作をします。この先進的なユーザーインターフェースに慣れないと最初はちょっと使いづらい、と感じるかもしれません。

ただ、その分両手がフリーになり、かつ汚れていても関係ないため、インフラ点検などの作業現場等では使いやすい面もあります。

今回ホロラボは、小型ドローンとその関連システムを開発するLiberaware社(以下Liberaware)と共同で、ドローンナビゲーションシステムを開発しました。

Liberawareの開発したドローンは、産業分野での利用を可能とするロバスト性を実現しつつ、小型ながらも自己位置推定を可能とするSLAM機能を搭載。GPSの届かない屋内や地下などでも安全に航行出来ることから、狭所空間でのインフラ点検などでの活用が期待されています。

このLiberawareの小型産業用ドローンを、HoloLens着用者が音声とジェスチャーでコントロールし、ドローンからのセンサー情報を受け取ります。

youtu.be

※HoloLensによるドローンナビゲーションの紹介動画:https://youtu.be/9nZ7Q-i5t0Q

ホロラボ側での開発は個人でもドローンを趣味とするCTO島田が担当し、ハッカソンのような密度の濃いやり取りで一気に作り上げました。

Liberawareは今回の取り組みを「Microsoft Innovation Award 2018」にてデモンストレーションを実施し、ファイナリストに選出されました。

※Microsoft Innovation Award 2018:https://www.microsoft.com/ja-jp/startups/mia

HoloLensもLiberawareの小型産業用ドローンもどちらもSLAM機能を持つことから、空間を共有することでお互いの機能を補完し合う事が可能となります。

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ホロラボでは今後もLiberawareと協力を推進し、HoloLens/Mixed Realityの利用シーンとしても注目を集める土木・建設・設備施工&メンテナンスの分野で、「小型産業ドローンとHoloLens」の先進的ソリューションを企画開発して行きたいと考えています。

prtimes.jp

ホロラボがMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」を共同開発

株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村薫)は、株式会社リクルートテクノロジーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)が運営するオープンイノベーションスペース「アドバンスドテクノロジーラボ(以下:ATL)」向けにMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」を、ATLと共同開発しました。

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「ATL(アドバンスドテクノロジーラボ)」は2017年6月にリクルートテクノロジーズが公開した無料の開発スペースで、先端技術を用いた開発を目指すエンジニア・クリエイターを“ATL客員研究員(会員)”として迎え、その開発を支援してきました。

今回ATLではMR(Mixed Reality:複合現実)に着目し、同技術を活用した客員研究員間の交流活性・拡大化を目指した企画をATL₋MRとして打ち出しました。

ATL-MR全体のコンセプトムービ

vimeo.com

MR技術をメディアとして、客員研究員たちが共に革新的な価値を創りだす様々な施策が今後企画実行される予定ですが、その一部としてMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」をホロラボと共同で企画開発しました。

ATL-MR:MR施設案内アプリケーション

ATLにはHoloLensやVRヘッドマウントディスプレイ、ハイエンドPC、モーションキャプチャー用開発機材やクロマキー合成環境といった、MR開発を行うために必要な機材が取り揃えられています。それらの環境や、実際にATLで活動する客員研究員の肉声と姿をMRで紹介、再現する3Dコンテンツを開発しました。

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スタッフの3D映像からはウェルカムメッセージから、現地の配置や機材の使い方のガイダンスを聞くことが出来ます。

また、現地ATLの各所に配置された3Dの客員研究員のカケラが、あたかもその場にいるかのように、HoloLens着用者にATLの魅力や各自の活動内容を伝えます。このMR施設案内アプリケーション「ATL-MR」により、はじめてATLを訪れた人もその施設の魅力やATLコミュニティの価値を時空を超えて共感することが出来ます。

なお、同開発成果は3/22(木)に「MR技術による施設ガイダンス体験会」を開催し発表しましたが、今後新しくATL客員研究員となった皆様に順次ご体験を頂く予定です。

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ATLと客員研究員への応募について

「ATL(アドバンスドテクノロジーラボ)」は2017年6月にリクルートテクノロジーズが公開した無料の開発スペースです。「ATL客員研究員」として事前審査等を要しない会員登録をしていただくだけで利用することができます。

「ATL客員研究員」登録を行うことで「ATL」が取り揃える機材や設備、環境を使ったMR開発を行うことが可能となります。

ご応募は下記リンク先をご参照ください。

https://atl-hiroo.recruit-tech.co.jp/